店主日記「夏のはじまり。」

ネットでブログを始めたのは、2005年。15年も前のこと。新しいHPを立ち上げたので、せっかくなので、久しぶりに日記を書いてみようと思います。お時間ありましたら、どうぞお付き合いくださいませ。


2020年6月23日 今年の蝉の初鳴き。

私にとって、毎年、蝉の声を聞くことが夏の始まりを印す日です。

何度か書いているけれど、蝉の初鳴きを気にするようになったのは、高校生の時。7月1日でした。

授業中、「7月になったなぁ」とぼんやり考えていたとき、「ジーーーーー」と、蝉が元気に鳴いたのです。「そう。夏だよ!」と、応えてくれたみたいで、そのときの嬉しい気持ちを今もまだよく覚えています。

クラスメイトにも、家族にも、なぜかそのことを話さず、一人だけの楽しみとして、それ以来、蝉の初鳴きが、私の夏の始まりの合図となりました。

クマゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミ…8月になるまでに、次々に鳴いてゆく蝉たち。そして、最後に鳴き始めるのが、ツクツクボウシ。

ツクツクボウシの声を聞いて、私の夏は終わります。それは、だいたい、いつも8月の半ば頃。


カレンダーを持たない虫や鳥、植物の声を便りに季節を感じると、時間がゆっくり進むような気がします。

そのささやかな声に合わせて、衣替えの予定を立てたり、献立を変えたり、次の季節の野菜の苗を買いに行ったり。

自分が地球の営みに参加して、地球と足並みをそろえているようで、とても心地よく、安心する時間です。


さて。夏は畑をはりきる季節でもあります。


今年も夏は始まっているけれど、梅雨が長く、雨続きの日々。庭に作った畑のトマトは、8本中7本が枯れてしまいました。

最後のひとつ。


この長い雨を共に過ごしてきたからでしょうか。

なぜだか、とても美しく感じます。

今年の畑には、他にも、しそ、ピーマン、オクラ、つるむらさき、里芋、いんげん、すいかなどが植えてあって、長雨のなかでも、それぞれ懸命に生きています。

オクラ。

ささやかな日光を頼りに、けなげな実を結んでいます。
雨に降られても、虫に食べられても。

草に覆われても。(つるむらき)(←ごめん。ちょっと草を間引いたほうがいいね)

美しいだけが日常ではないなぁと思うこの頃。

こうして、畑が荒れるのも、暮らしがあるしるし。日々の暮らしと共にある、畑はとても美しいです。(言い訳をすると、無農薬栽培は、草が生えていた方が、虫がきても、草が保護になって、いいのです。だからほどほどに。。。。)

毎年ひと苗だけ買ってきて、とりわけ特別扱いなスイカ。

たったひとつ。実っています。もう一回り大きくなったら、今度は、野生動物(アナグマやイタチ)との戦いが始まります(笑)


日々の暮らしの中で、自然との時間は、肩ひじ張らずに自分に戻れる、大切な時間です。自然は、美しくて優しくて聡明。だけど、怖くて荒々しくて、賢くて強靭。

小さな畑から、いくつもの感情を想わせてくれる、日々の営みをありがたく思います。畑歴15年。近所には、日々の野菜は当たり前に自給する家庭もたくさんあって、私はまだまだ、よちよち歩きです。

今日の日記はこれまで。

雨の日も、風の日も、梅雨明けを待ちつつ。
どうぞ良き日、良き夏を。

▼自宅の庭で、蝉が脱皮していました。

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